こちらでは、山梨県内の人気エリアごとに、それぞれの住みやすさや土地相場、各種の支援やサポートなどの情報を取りまとめてご紹介していきたいと思います。
実は山梨県エリアは、毎年行われている移住したい都市ランキング[※1]において、ベスト5の常連となっています。
そんな山梨県で特に人気となっているエリアのベスト10[※2]は、以下の通りです。
1位:甲府市 | 県庁所在地であり、市街地から農村地まで多岐に住環境を選びやすいのが特色。また交通の便もよく、東京方面のアクセスもよいのが強みです。 |
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2位:甲斐市 | 山梨県内では甲府市に次いで人口の多いエリアです。JR中央本線や国道20号などで甲府市との行き来もしやすく、甲府市のベッドタウンとしての人気も高まっています。 |
3位:中巨摩郡 | 中央自動車道「甲府昭和インター」によってアクセスしやすく、山梨県内でも有数の工業団地を有しており、一方で豊かな水資源を活かした農業も盛んです。 |
4位:富士吉田市 | 中央自動車道(富士吉田線)および東富士五湖道路でアクセスしやすく、富士急行線も利用可能。河口湖や富士急ハイランドなどレジャー面も充実しています。 |
5位:南アルプス市 | 2003年に6つの町村が合併して誕生。市内全域が南アルプスユネスコエコパークに登録されており、国内標高第2位の北岳も所在。モモ、サクランボなどが名産となっています。 |
6位:北杜市 | 2004年、7つの町村が合併して発足。八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳といった山々に囲まれた山岳高原地からなっていて、観光地として有名な清里や小淵沢を有していることでも知られます。 |
7位:笛吹市 | 桃とぶどうの産地として知られ、温泉地として地名度の高い石和温泉も所在。中央自動車道や国道20号線、JR中央本線も利用でき、交通の便も良いのが特色。 |
8位:中央市 | 2006年に3つの町村が合併して誕生。名称の通り、甲府盆地の中央に位置しており、さらには「日本の中央」という意味も込められています。また東洋経済新報社が行なう、住みよさランキングでは、県内1位をキープしています。 |
9位:南都留郡 | 道志村や富士河口湖町など6つの町村からなっています。なかでも忍野村は、標高936メートルの高原となっており、高原野菜や湧水やキャンプ場などの観光名所で知られます。 |
10位:韮崎市 | 甲府盆地の北西部に位置しており、北杜市、甲斐市、南アルプス市などと隣接。JR中央本線や中央自動車道、国道20号の沿線となっており、路線バスなども運行。交通の便は良いと言えます。 |
※1ふるさと回帰支援センター「移住希望地域ランキング2018」
https://www.furusatokaiki.net/topics/2018年移住希望地域ランキング公開/
※2 SUUMO「山梨県版 気になるランキング『あなたが県内で住みたい市郡は?』」
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chintai/fr_data/fr-rank19_22/
いかがでしょうか?いずれも市街地と自然がほどよくバランスされているというのが、魅力といった感じですね。
それこそ他県から山梨に移住したいという方はもとより、土地はまだ所有していないけれでも、山梨に住み続けたいという方にとっても、どのエリアが一番住みやすい土地なのか、新居を構えるべき場所なのかは、気になるところでしょう。
そこで、上記でランキングされた山梨の各エリアについて、それぞれの特色や土地の相場価格、住みやすさの支援やサポートなどを個別にまとめてみました。山梨での土地探しを行う上での参考になるかと思いますので、ぜひお役立てください。
先に山梨県全域で対応している
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甲府市の土地価格相場は1平方メートルあたり3.5 万円、坪あたり11.4 万円となっています。また平均専有面積は 394.9m²(119.5 坪)とのこと。
注文住宅(上もののみ)の相場は山梨県全体の平均として、坪単価で79.3万円。延床面積38.9坪。建設費3,086.9万円というデータとなっています。
新築住宅建設に関する支援制度は実施されていません。ただし、既存住宅の耐震化工事に関する支援制度があります。
甲府市に対応している
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国立甲府病院、市立甲府病院、山梨県立中央病院に加え、救急医療センターとして甲府市地域医療センターも所在。また甲府市保健所内に健康支援センターも設置されています。
子育て支援としては、「子育て世帯等家賃助成制度」や、妊娠中から出産後にかけてのケアを受けられる「マイ保健師制度」、子ども相談センター「おひさま」などが利用できます。
学校は公立小学校25校、公立中学校11校を筆頭に、私立や国立の小・中学校もあり。また近年人気を高めている中高併設も所在しています。県立高校は7校、市立高校1校となっています。
甲府市では市の地域振興課が、移住・定住を支えるコンシェルジュ制度を設けています。「移住したいけれど何をどう始めたらいいかわからない」といった相談や、東京などで行われる移住セミナーやフェアなども行っているとのこと。電話やメールなどでの相談も、随時歓迎としています。
甲斐市の土地価格相場は1平方メートルあたり2.9万円、坪あたり9.5 万円となっています。また平均専有面積は 443.9m²(134.3 坪)とのこと。
注文住宅(上もののみ)の相場は山梨県全体の平均として、坪単価で79.3万円。延床面積38.9坪。建設費3,086.9万円というデータとなっています。
新築住宅建設に関する支援制度は実施されていません。ただし、既存住宅の耐震化工事に関する支援制度があります。またエネファームやリチウムイオン蓄電池を導入する際の補助金は用意されています。
甲斐市に対応している
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市内には内科、外科、小児科、産婦人科など、主だったクリニックが多数存在しており、また鍼灸院や整体、マッサージなどの施設も各所に所在しています。
国立甲府病院、市立甲府病院、山梨県立中央病院に加え、救急医療センターとして甲府市地域医療センターも所在。また甲府市保健所内に健康支援センターも設置されています。
子育て支援としては、保育園や幼稚園に入園する前のお子さんとその保護者ならだれでも利用できる子育て支援センターとして「こあら」と「ヤンチャリカ」という2つの施設が所在。
学校は公立小学校11校、公立中学校5校が所在。また国内で「航空科」を置く高等学校として知られる日本航空高等学校も同市に所在しています。
同市の秘書政策課 総合政策係が担当となり、移住交流イベントや移住相談会などが行われています。また東京などで開催されるマルシェ会場や、京都有楽町交通会館にあるふるさと回帰支援センター内などでも相談員を派遣しているとのこと。
中巨摩郡の土地価格相場は1平方メートルあたり4.5万円、坪あたり14.9 万円となっています。また平均専有面積は 456.8m²(138.2 坪)とのこと。
注文住宅(上もののみ)の相場は山梨県全体の平均として、坪単価で79.3万円。延床面積38.9坪。建設費3,086.9万円というデータとなっています。
昭和町内に住宅を新築する場合、勤続3年以上、前年年収250万円以上の勤労者の方向けに、マイホーム資金を低利で融資するマイホームローン制度が用意されています。
中巨摩郡に対応している
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内科、外科、小児科、耳鼻咽喉科、産婦人科、歯科、眼科といった主要な診療科目のクリニックがひと通り所在しています。
子育て支援としては、児童手当の制度が確立されているほか、児童館および児童センターが町内4施設。認定こども園が5園、私立保育園が3園、小規模保育施設が1園が所在しています。
学校は昭和町立の小学校が3校、中学校が1校所在。また山梨県立甲府昭和高等学校も所在しています。
このエリアには現在(2019年7月)移住サポートセンターはないようです。山梨全体のサポートセンターに問い合わせてみましょう。
https://www.yamanashi-kankou.jp/yamanashikurashi/
富士吉田市の土地価格相場は1平方メートルあたり2.9 万円、坪あたり9.5 万円となっています。また平均専有面積は 531.0m²(160.6坪)とのこと。
注文住宅(上もののみ)の相場は山梨県全体の平均として、坪単価で79.3万円。延床面積38.9坪。建設費3,086.9万円というデータとなっています。
市外から転入してきて市内に新築物件を購入する人向けの「定住促進奨励金制度」を各種用意。「新婚世帯家賃支援奨励金」や「新築物件取得支援奨励金」、「遠距離通勤支援奨励金」などを利用できます。
富士吉田市に対応している
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総合病院として富士吉田市立病院が所在。また内科、外科、小児科、耳鼻咽喉科、産婦人科、歯科、眼科といった主要な診療科目のクリニックがひと通り所在しています。
子育て支援としては、地区担当保健師制度や病後児保育室などが市によって運営されており、幼稚園・保育園も充実。児童手当の制度も確立されています。
学校は富士吉田市立の小学校が7校、市立中学校が4校と私立中学校が1校所在。高校も県立3校、私立1校が所在しています。
一般財団法人ふじよしだ定住促進センターというNGOが、富士吉田市への移住希望者向けに、仕事探しや住まい探し、窓口業務などを行っています。
南アルプス市の土地価格相場は1平方メートルあたり1.7 万円、坪あたり5.5 万円となっています。また平均専有面積は 515.8m²(156.0坪)とのこと。
注文住宅(上もののみ)の相場は山梨県全体の平均として、坪単価で79.3万円。延床面積38.9坪。建設費3,086.9万円というデータとなっています。
「若者世帯定住支援奨励金事業」として、若者世帯が新築の住宅を購入する際に300,000円の奨励金を支給する制度があります。加えて、金利面で有利な提携住宅ローンも利用できるようになっています。
南アルプス市に対応している
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総合病院として白根徳洲会病院や巨摩共立病院などが所在。また内科、外科、小児科、耳鼻咽喉科、産婦人科、歯科、眼科といった主要な診療科目のクリニックも所在しています。
子育て支援としては、子育て支援センターや児童館、パパママ学級といった取り組みを行っているほか、自然を活かした屋外施設なども充実。認定こども園や幼稚園・保育園も多数数しています。
学校は富士吉田市立の小学校が17校、市立中学校が7校、小中併設校が1校となっており、高校は県立校が2校となっています。
市の秘書課が担当となり、移住希望者向けのコンテンツを市の公式ホームページ上に展開。実際の移住者へのインタビューや家探しのサポートなどを行っています。
北杜市の土地価格相場は1平方メートルあたり0.8 万円、坪あたり2.5 万円となっています。また平均専有面積は 686.8m²(207.8坪)とのこと。
注文住宅(上もののみ)の相場は山梨県全体の平均として、坪単価で79.3万円。延床面積38.9坪。建設費3,086.9万円というデータとなっています。
「若者世帯定住支援奨励金事業」として、若者世帯が新築の住宅を購入する際に300,000円の奨励金を支給する制度があります。加えて、金利面で有利な提携住宅ローンも利用できるようになっています。
北杜市に対応している
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市立山梨甲陽病院と市立塩川病院という2つの市立病院が存在。また甲陽病院、塩川病院、白州診療所、辺見診療所といった医療機関も所在しており、訪問看護ステーションや障害者支援センターも有しています。
子育て支援としては、妊娠準備期から子育て期に渡る各種相談やサービスをワンストップで提供する「子育て世代包括支援センター」が所在。放課後児童クラブや児童館なども有しています。市立保育園は11園、認定こども園が3園、私立保育園が2園あり。
学校は北杜市立の小学校が11校、市立中学校が9校、小中併設校が1校となっており、高校は県立校と市立校が各1校、私立校が2校、通信制1校となっています。
市の地域課が担当となり、「北杜市移住定住・しごと相談窓口」を長坂総合支所に開設しています。また市の公式ホームページ上にて、実際の移住者へのインタビュー紹介なども掲載しています。
笛吹市の土地価格相場は1平方メートルあたり1.4 万円、坪あたり4.8 万円となっています。また平均専有面積は 561.1m²(169.7坪)とのこと。
注文住宅(上もののみ)の相場は山梨県全体の平均として、坪単価で79.3万円。延床面積38.9坪。建設費3,086.9万円というデータとなっています。
子育て世代の移住・定住促進を目的に、新築住宅:30万円、中古住宅:25万円の補助が受けられる「子育て世代住宅取得補助金」を用意。また、金利面で有利な提携住宅ローンも利用できるようになっています。
笛吹市に対応している
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石和温泉病院、石和共立病院、笛吹中央病院などの総合病院をはじめ、外科、内科、皮膚科、眼科などのクリニックも多数所在。歯科医院も市内各所に所在しています。
子育て支援としては、出産健診や不妊治療費用の助成、マタニティースクールの実施、子育て支援センターの運営、乳児用チャイルドシート無料貸出や保育料の負担軽減などを実施しています。
学校は市立の小学校が12校、市立中学校が5校、県立高校が1校となっています。なお、私立の学校は小・中・高とも所在していません。
市役所が率先して移住・定住を推進しています。市の公式ホームページ上にて、市内の求人情報や住まい探しサポートなども実施。移住者インタビューも紹介されています。
中央市の土地価格相場は1平方メートルあたり3万2,671円、坪あたり10万8,004円となっています。また平均専有面積についてはデータが見当たりませんでした。
注文住宅(上もののみ)の相場は山梨県全体の平均として、坪単価で79.3万円。延床面積38.9坪。建設費3,086.9万円というデータとなっています。
新築物件の建設に関する支援は実施していませんが、エネファームやリチウムイオン蓄電池の導入に上限10万円の補助金が得られる制度があります。
中央市に対応している
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山梨大学医学部附属病院が所在しており、地域の方々に大きな安心をもたらしています。もちろん、そのほかにも外科、内科、皮膚科、眼科、歯科などのクリニックも多数所在しています。
子育て支援としては、児童手当支給や子ども医療費助成、チャイルドシート貸与などに加え、協賛の企業や施設にカードを提示すると、商品の割引などのサービスを受けることができる「やまなし子育て応援カード」という制度も実施。保育園や児童館も多数所在しています。
学校は市立の小学校が6校プラス分校1校、市立中学校が2校プラス分校1校となっています。また山梨大学医学部キャンパスも所在。なお、高校は市内に所在していません。
市役所の商工観光課が窓口となり、移住希望者をサポート。市の公式ホームページ上にて、市内の求人情報や住まい探しサポートなども実施。また「やまなし暮らし支援センター」と協力し、移住相談なども都内で実施しています。
南都留郡の土地価格相場は富士河口湖町の場合、1平方メートルあたり2.2 万円、坪あたり7.2 万円8,004円となっています。また平均専有面積は567.1m²(171.5 坪)となっています。
注文住宅(上もののみ)の相場は山梨県全体の平均として、坪単価で79.3万円。延床面積38.9坪。建設費3,086.9万円というデータとなっています。
富士河口湖町の場合、永住を目的に新築物件を建設する方を対象とした「新築住宅建築等奨励金」という制度が設けられています。
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総合病院として山梨赤十字病院が富士河口湖町に所在。また河口湖周辺には各科のクリニックが点在。その他、忍野村などにも診療所が点在しています。
子育て支援としては、富士河口湖町にて、「子ども医療費助成制度」が実施されており、育て支援及び経済的負担を軽減できます。また忍野村でも「養育医療給付制度」があり、医療費の一部を助成しています。
学校は富士河口湖町に小学校9校、中学校3校、高校1校、忍野村に小学校1校、中学校 1校、同志村に小学校1校、中学校 1校などとなっています。
このエリアには現在(2019年7月)移住サポートセンターはないようです。山梨全体のサポートセンターに問い合わせてみましょう。
https://www.yamanashi-kankou.jp/yamanashikurashi/
韮崎市の土地価格相場は1平方メートルあたり4万3,800円、坪あたり14万4,793円となっています。なお平均専有面積についてはデータが見当たりませんでした。
注文住宅(上もののみ)の相場は山梨県全体の平均として、坪単価で79.3万円。延床面積38.9坪。建設費3,086.9万円というデータとなっています。
韮崎市内に定住することを目的として住宅を取得した方向けの「持家住宅定住促進助成金制度」や、新築の住宅又は建売住宅を取得した場合の「持家住宅定住促進助成金」、金利面で有利となる提携ローンなどが用意されています。
韮崎市に対応している
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総合病院としては韮崎市立病院を筆頭に、韮崎相互病院、韮崎東ヶ丘病院、山梨県立北病院が所在。そのほかにも外科、内科、皮膚科、眼科、歯科などのクリニックも多数所在しています。
子育て支援としては、私立幼稚園の入園料・保育料を補助する「就園奨励費補助事業」を実施。また市立の保育園は3園所在。児童センターも4施設が所在しています。
学校は市立の小学校が5校。市立中学校が2校。県立高校が2校となっています。なお、私立校は小・中・高とも市内には所在していません。
韮崎市では県外からの移住希望者向けに最長14日間、お試し住宅を無料で貸し出すという施策を実施しています。またJR韮崎駅前の市民交流センターにて、移住・定住希望者向けの相談窓口を常時開設しています。
ご覧の通り、山梨の人気エリアにはそれぞれ特色があり、地形や標高などによっても注文住宅の方向性変わってきます。山梨を知り尽くしていて、かつ提案力の高い住宅メーカーがおすすめです。
※上記3社は直売の注文住宅メーカーで、山梨県全域対応しています。
※一級建築士が在籍しており、且つ耐震等級3でダブル断熱を使用している工務店をピックアップしています。(2021年4月時点の調査情報)